もっと速くなるためのヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから紹介します。
31ページ中31ページ目ビル・ブラックの「パワーの1時間」は、アメリカのマスターズ・トップクラスの選手であるビル・ブラックが冬場にFTPを上げる為に考案し、アメリカで広まった室内用の練習メニュー。全1時間半の練習の内、メインの1時間が余りにきついことから「苦痛の1時間(Hour of Pain)」の異名がある。挑戦する場合は相当の覚悟をもって臨みたい
トレーニング効果には特異性があり、与えられた刺激に反応して体の適合が起こる(トレーニング効果が現れる)。つまり、トレーニングの強度や反復回数によってトレーニング効果は違ってくる。
運動中に体重のたった2%(体重60㎏であれば、たった1.2㎏)の体液が失われただけで心拍数や体温が上昇する。またこのレベルから有酸素運動の能力が低下し始める。
体調がよい時の起床時脈拍数は低く、疲労が蓄積してくると調子のよい時の脈拍数よりも5~10拍程度高くなることが多い。起床時脈拍数が高い場合は、十分に回復させることが必要があると考えられるので、完全休養するか、アクティブ・リカバリー(ごく軽いレベルの回復走を行う事やストレッチを十分に行う事やサウナに入るなどの積極的休養)を行ったほうがよいだろう。
1週間の練習の基本的な流れは、まず足が一番元気な初日に高強度・短時間の練習を行い、2日目に中強度・やや長時間練習、3日目に低強度・長時間のベーストレーニングを行い、4日目に休息を取るというのがワンセットになる。
自然界には、200種類もの単糖があるが、ブドウ糖は中枢神経の唯一のエネルギー源で、その血中濃度(血糖値)が下がると、直接パフォーマンスの低下につながる。よってレース中はなるべく血糖値を安定させることが重要になるが、この時に理想的なのが、デキストリンといわれている。
ロードレースは、速度が上がれば上がる程、空気抵抗との闘いになる。高速域になった時、その効果の違いを実感する機材の筆頭はディープリムのホイールだろう。その中でも最高レベルのTT用ディスクホイールを使うと約50Wものパワー削減効果があるといわれている。
ローラーで練習すると、信号や風や地形の変化といったものの影響を全く受けずに、狙った通りのワットと持続時間でトレーニングできるので、練習効率が極めて高い。
ウォーミングアップには体温上昇による代謝の活性化・筋出力の向上や、呼吸循環系の応答性向上など様々な効果があることが知られている。