トレーニング方法や技術は自分にあったものがいちばん
雑誌や本やブログやインターネットの情報を見ていると、ロードバイクのトレーニング方法やポジションや機材などには、色々なものがあります。ロードバイクは、ペダルをくるくる回せば進むシンプルな乗り物です。しかし、ペダルを回す方法だけ考えても「ペダルを踏む」のか「ペダルを回す」のかだけでもずいぶん言葉の印象だけでなく実際の足の動かし方も変わります。
様々なトレーニング方法についての考え方
■万人に通用する方法はない
ペダルを回すことをペダリングと言いますが、この方法についてはかなり様々な意見があり、これだけで1冊本が書けるようなテーマです。ある方法論が他の方法論と真っ向対立するということもよくあります(例:骨盤を立てるか立てないか?・ペダリングで引き足を使うべきか使わないべきか?・ペダルの理想の回転数は90回/分か?)。その意味では、他のスポーツ同様に、ロードレーサーに乗るにあたっても、「この方法は万人に通用する」というものは残念ながらないようです。
■様々な方法論を試し、プラスの効果があれば取り入れる
ただし、さまざまなメディアで紹介されている方法は、それぞれに理屈や理論にもとづいたものがほとんどです。まったく知らないことであればいちど試してみるのは「あり」だと思います。そしてそれが自分にとってプラスの効果がありそうだと思えば、それを取り入れていくとよいでしょう。逆に「本に書いてあったからこうあるはずだ」という具合に、自分の体の声に耳を傾けずにやみくもに信じ続けるのは考えものです。
■研究の結果「まちがい」と否定される技術や方法論もある
ある時代はもてはやされた技術や方法論でも、研究が進んでいくにつれて、実はとんでもない間違いだったということもよくあります(ただしその最新の研究結果も、将来的にはまちがいであるとわかるかも知れませんが…)。
最終的には自分自身で「自分にあった方法」を見つける必要がある
人はひとりひとり違います。足や手の長さや体の柔軟性、筋力や持久力といった体の特性も違えば、そもそもロードレーサーに乗る目的も全然違います。ですから、いちばん自分にあった方法を見つけようとするのであれば、様々な情報を参考にしつつも、最終的には自分の体の声に耳を澄ませ、自分自身で判断していくしかないのだと思います。その意味で、トレーニング方法や技術は「自分にあっていると思えるものがいちばん」だといえそうです。
じてトレのサイトでもこれから様々なヒントを紹介していこうと思いますが、この視点だけはどこか頭の片隅に入れておいてください。