レースで落車に巻き込まれないための方法
ロード・レースで「落車」が怖いと思っている人は多いと思います。「落車すると体にも機材にもお財布にも痛いのでヒルクライムを中心にレースにでる」という方も多いでしょう。
ルールを知っていれば落車リスクを減らせる
ロード・レースでは初心者の時ほど落車が起こりやすいといえます。というのも、ロード・レース中には「カーブでは走行ラインを変えない」「割り込みはしない」など安全に走るためのルールがあるのですが、そういったルールがあること自体を知らないケースが多いからです。ですから知らず知らずのうちに周りの人からみても危ない走り方をしてしまっており、ルールを知っていれば避けれる落車に巻き込まれたり、自分が落車の原因になってしまったりします。逆にルールをしっかり頭に入れておき実践すれば、かなり落車のリスクは減らせるといえます。
ロード・レースのルールはどこで学べる?
ではそのようなロード・レースのルールはどこで学べばよいでしょうか?
ベストなのは、どこかのチームやクラブに入るかコーチングを受けて人から直接教えてもらうことです。
「でもそこまで本格的にやりたくはないけど、ルールは知っておきたい」
といった場合は、以下のサイトをおすすめします。
安全で美しいレースを!→http://www.ne.jp/asahi/silbest/umeda/racemanner.htm
上リンク先は実業団の強豪チームCLUB★SILBESTさんのサイトで『安全で美しいレースを!』というお題で、レース中の注意点についてわかりやすく説明されています。レース経験が浅いうちは、レース前にいちど目を通しておかれることを強くおすすめします(以下にポイントだけ抜粋します。詳しくは上記URLをご参考ください)。
安全で美しいレースのための注意点
- レース中はまっすぐ走るようにする(蛇行したり斜めに横切るような走り方はしない)
- 前の人との間隔を詰め過ぎない(レベルが上がるまでは車間距離に余裕をもつ)
- カーブでは走行ラインを変えない(有利なラインが空いていてもムリに差しこむと危険です)
- カーブでは追い抜かない(カーブは落車リスクがいちばん高い場所なので無理は禁物です)
- ダンシング時の減速に注意(立ち上がるときに一瞬減速しホイールが接触することがあります)
- 声をかける(必要に応じて前の人に自分の存在を声で知らせます)
- 割り込みしてはいけない(無理な割り込みは後続の急ブレーキにつながるので危険です)
- なるべく前で展開する(ローテンションしながら前から2~10番目にいるのがベストです)
このようなルールを意識するだけでも、かなり落車リスクを減らすことができるでしょう。
ここでは、もうひとつひじょうにかんたんで有効な方法を紹介します。
うまい選手のすぐ後ろについて走る
それは「うまい選手のすぐ後ろについて走ること」です。
レースを走っている時は必死かも知れませんが、少し落ち着いて周りを見回すと、
「この人はキャリアが長そうで安心感のある走り方をするな」
と思える人がきっと見つかると思います。そういった選手は、実際に長いキャリアから安全で無理のない動き方が身についており、危機回避能力が高いことが多いといえます。つまりそういった選手は落車を回避するための動き方を熟知しておりレース中に実践しているわけです。そういった選手の後ろについて走れば「レース中に安全に速く走るためにはどう動けばよいか」を実地で学べますし、かなりの確率で落車を回避することができるでしょう。体力的についていけなければ、また次の「うまい選手」を見つけてその後ろにつくようにします。
この方法はかなり有効ですが、集団が小さくなっていた時などずっと後ろについていると迷惑な場合もあるので、必要に応じて適宜先頭交代するようにしましょう。