空腹感をまぎらわす裏ワザ「その場ダッシュ」
ダイエットでよくある失敗が空腹感に耐えかねて思わず「つまみ食い」をしてしまい、それが積み重なって「1日の総摂取カロリー>1日の消費カロリー」となってしまうパターンだ。今回は「ためしてガッテン」シリーズより、この間食を防止するのに有効な裏ワザ「その場ダッシュ」を紹介する。
その場ダッシュのやり方
■その場で10秒間程度ダッシュする
方法はいたって簡単だ。「お腹がすいてきたな。おやつを食べたいな」と感じたら、その場で10秒間程度(約20回)ダッシュする。これだけだ。これを行うと約1時間程度は空腹感がおさまるので、間食防止にはかなり有効な手段となる。
その場ダッシュで空腹感がおさまるメカニズム
こんな簡単な方法で空腹感がおさまるメカニズムは以下のようなものだ。
■肝グリコーゲンが放出され血糖値が上がり脳が勘違いする
空腹感の原因は血糖値の低下なので、血糖値を上げてやれば空腹感はおさまる。血糖値上昇させるもっとも一般的な方法は「食事をすること」で、食物が消化吸収され血液中に糖が流れこむと血糖値が上昇し空腹感がおさまる。また食事をしなくても、興奮したりストレスがかかってアドレナリンが分泌されると、肝臓にあるグリコーゲンが放出され血糖値が上がる。すると脳は栄養が補給されたと勘違いして空腹感が軽減される。「その場ダッシュ」は後者のメカニズムを利用したもので、番組の実験結果では平均で31mg/dl血糖値が上昇したという。
注意点
■3食はしっかり食べる
注意点としては、「その場ダッシュ」で利用する肝グリコーゲンの貯蔵量は少なく、4~5時間程度で使い果たされてしまうという点だ。つまりこの方法は「間食を防止する方法」として使うべきで、3食はしっかりバランスよく食べたほうがよいだろう。
参考URL
HontoNano・『飢餓と絶食』・http://hontonano.jp/hienai/086_kiga_01.html
参考文献
NHK科学・環境番組部、主婦と生活社「NHKためしてガッテン」編集班[編]・『科学のワザで確実にやせる。』・P20~21・主婦と生活社