ローラーの練習効率は最高
■ローラーの練習効率がよい理由
ローラーで練習すると、信号や風や地形の変化といったものの影響を全く受けずに、狙った通りのワットと持続時間でトレーニングできるので、練習効率が極めて高い。屋外でメディオをやろうと思うと、峠まで行くか信号と交通量の少ない平坦コースまで走らないといけないが、その時間も短縮できる。
■練習効率はよいがその分きつい
ただし、負荷をかけられる分、肉体的にも精神的にもきつい。
例えば20分メディオを300W(体重の5倍)でやると決めたとして、峠であれば勾配の変化や対向車などによって、少しスピードが緩んだり使う筋肉が変わったりしてわずかでも休める瞬間がある。しかし、ローラーでは一切そういった邪魔がないので、自分の心が折れない限り、淡々と同じ筋肉に決めた負荷をかけ続けることができる。風景が変わらず、汗が相当出て熱が体内にこもるので、練習効率は高いがかなりきつい(汗対策としては、工業用扇風機を利用するのがおすすめ)。
効率の良い練習と言うのは、「楽して強くなれる練習」ではなく「より自分を追い込むきつい練習」と言えるかも知れない。
■実走での練習も必要
また、ローラーだけやっていると練習しているゾーンの体力は高まるものの、集団での走り方などの実走の感覚や、練習していないゾーンの体力が鈍ってくる。ヒルクライムだけであれば、ローラーでもある程度対応できるが、総合力が求めらるロードレースに出るのであれば、週末に仲間と走ってもがく練習も必要になるだろう。
出展
森本誠さん(談)