一流プロと体組成を比較 マルコ・パンターニ
以前、一流ロード・レーサーの「平均値」との体組成を比較する方法を紹介したが、実際は「クライマー」「スプリンター」「オールラウンダー」の脚質などにより体組成はかなり変わってくる。そこで個別の有名選手の体組成と比較できるシートを作成した。今回は、今なおカリスマ的なクライマーとして絶大な人気を誇るマルコ・パンターニとの体組成比較シートを紹介する。■この記事は、旧サイトからの移行分です(2011.11.27の記事です)■
マルコ・パンターニとの体組成比較シート
以下のExcelシートに身長・体重・体脂肪率を入力すると、入力身長と同数値で換算したパンターニの体組成と比較できる(体組成を精緻に比較するには筋肉量や骨重量データが必要になるのであくまで参考値)。
Excelシート→リンク
パンターニの特徴
■BMIが低く小柄・体脂肪率も低い
パンターニのいちばんの特徴は、クライマーらしくBMIが19.0と欧州プロ・ロードレーサーの平均値21.1よりも2.1も低い点だ。また身長は171.5cmと欧州プロ・ロードレーサーの平均身長180.22㎝と比較するとかなり小柄だといえる。体脂肪率も5%とかなり低い。
■循環器系の能力がひじょうに高い
もちろんヒルクライムを始めとするロード・レースの実力は体組成だけではなく、循環器系の能力も大きく影響する。パンターニの循環器系の能力は、ひじょうに高いレベルだった(以下にデータを記載)。その意味では、「カロリー・コントロール」や「広い意味の筋トレ」などで体組成(脂肪と筋肉の比率)をトップレベルの選手に近づける努力をするとともに、地道に循環器系の能力を高めていくことがひじょうに大切といえる。
マルコ・パンターニの身体能力データ
- 身長:171.5㎝
- 体重:54~56㎏
- 体脂肪率:5~6%
- 安静時心拍数:34~36拍/分
- 閾値心拍数:185拍/分
- 最大心拍数:205拍/分
- 肺活量:6リットル
- VO2max:105ミリ・リットル/㎏/分(参考値・数値が高すぎるため信憑性に疑問が残る)
- 閾値パワー:410W(参考値・数値が高すぎるため信憑性に疑問が残る)
- パワー・ウェイトレシオ(閾値):7.4~7.5W/㎏(参考値・数値が高すぎるため信憑性に疑問が残る)
参考URL
- PANTANI CHANNEL.IT・http://www.pantanichannel.it/eng/marco_datifisici.swf
- REAL TRIATHLON・http://www.geocities.jp/resultri/crankcho/height_ep.html