CTLを最適化するためのヒント
CTL(長期トレーニング負荷)は、「体力」を表すパワトレの指標だが、これを重要レースに向けて最適化するためのヒントを『パワー・トレーニング・バイブル』の著者の一人、ハンター・アレン氏のブログを参考に紹介する。
CTLのコンセプト
■CTLは過去6週間に行ったトレーニングを反映したもの
CTL(長期トレーニング負荷)は、過去6週間に行った全トレーニングと、それらによってもたらされた現在の体力を反映したものといえる。
もちろん昨シーズンや過去6か月に行ったハードな練習も、ロード・レーサーとしての基礎能力や体力を築きあげるのに役立ったことは間違いないだろう。しかしつきつめると、現時点での体力は、過去6週間に行った練習によってもたらされたものと考えらる。
■今日の練習が6週間後の体力を築く
これはよく頭に入れておいたほうがよいコンセプトで、「今日や今週の練習が、6週間後のCTL(体力・フィットネス)を築くのだ」と、定期的に思い出すとよいだろう。
CTLを最適化するためのヒント
それでは6週間のトレーニングをどのようすれば最適なものにできるのだろうか。それには、「いちばんハードに追い込む週」「適切な回復日」「調整週」などを適宜組み合わせることが必要になる。
特に重要なポイントには次のようなものがある。
- トレーニング負荷を無理なく積み上げていくこと。短期間に急激に上げすぎないように注意する。
- 新たなトレーニング負荷をかける。そうすることでトレーニングが停滞するのを回避できる。現在のトレーニング負荷への適応が完了したならば、さらに体力を伸ばすためには「新たな刺激」を加える必要がある。
- ピーク調整には、適切に回復を組み込むことが必要になる。足をフレッシュな状態にしてベストの状態にもっていくのに、どの程度休養が必要かには個人差があるので、適宜調整する。
これらのポイントを頭に入れ、逆算してトレーニング計画を組むことで、CTLを最適に調整できるだろう。
参照URL
- HUNTER ALLEN POWER BLOG・『Optimize Chronic Training Load』
http://www.hunterallenpowerblog.com/2011/03/power-of-knowledge-and-knowledge-of.htm