20段階のボルグ・スケール(RPE) ~トレーニングや競技時の強度レベルの測定に使えるシンプルな指標~【WIB】
ボルグ・スケールはRPEのシンプルな計測方法で、トレーニングや競技時の強度レベルの測定に使用します。しかし、心拍数、タイム、パワー出力といった他の指標も併用した方が、強度レベルをより精緻に推定できるでしょう。20段階のボルグ・スケールは以下の通りです。
■20段階のボルグ・スケール
- 1~5:最低レベルの努力度・極度に楽である
- 6:20%の努力度・ひじょうに楽である
(レスト) - 7:30%の努力度
- 8:40%の努力度
- 9:50%の努力度・かなり楽である
(一般的なサイクリング・ペース) - 10:55%の努力度
- 11:60%の努力度・ほどほど
- 12:65%の努力度
- 13:70%の努力度・ややきつい
(一定強度でのペース走) - 14:75%の努力度
- 15:80%の努力度・きつい
- 16:85%の努力度
- 17:90%の努力度・かなりきつい
- 18:95%の努力度
- 19:100%の努力度・ひじょうにきつい
- 20:疲労困憊
本書では、トレーニング強度をLTHRに対する割合に応じて5つのゾーンを設定します。これまでのサイクリング経験や優先度が「A」のレースの距離に応じて、目標達成に役立つゾーンを選んで練習するとよいでしょう。各ゾーンのLTHRに対する割合と、それに対応するRPEは以下の通りです。
■各ゾーンのLTHRに対する割合とRPE
- ゾーン1(Z1):回復走
LTHR:81%以下、RPE:1~9 - ゾーン2(Z2):持久力
LTHR:82~88%、RPE:10~12 - ゾーン3(Z3):筋持久力
LTHR:89~93%、RPE:13~14 - ゾーン4(Z4):閾値
LTHR:94~100%、RPE:15~16 - ゾーン5(Z5):無酸素、スプリント・パワー
LTHR:100%以上、RPE:17~20
※この記事は、『室内 ローラー練 サイクリング・トレーニング・メニュー集(WIB)』加藤浩幸訳・OVERLANDER株式会社(原題:『WORKOUTS -IN A BINDER- For Indoor Cycling』ディルク・フリール、ウェス・ホブソン(共著)・velopress)の立ち読み版です。『室内 ローラー練 サイクリング・トレーニング・メニュー集(WIB)』は、ローラー練など、室内でのサイクリング・トレーニングを楽しく効果的に行うためのメニュー集です。