道路勾配とパワー出力の関係
ヒルクライマーに限らず、多くのロードサイクリストにとって、道路勾配とパワー出力の関係は興味がある話題だろう。本記事では、道路勾配がサイクリストのレコードパワー出力(RPO: Record Power Output)に与える影響について紹介する。
■データ収集と分析方法
2013年から2022年にかけて、98名のプロサイクリストからトレーニングおよび競技中のパワーデータが収集された。このデータは、平坦な地形(平均勾配が5%未満)と上り坂(平均勾配が5%以上)の2つの地形における異なる持続時間(1分、5分、10分、20分間)のRPOを比較する形で分析された。
その結果、いずれの持続時間においても、平坦路よりも上り坂で高いRPO値を達成する傾向が確認された。
pic.twitter.com/vPzStLXlNd— Knowledgeiswatt (@knowledgeiswatt) June 9, 2023
上り坂では、平坦な地形と比較して、より高いRPO値を達成できる傾向があるため、地形に応じてトレーニング強度を調整した方がよいと考えられる。
参考文献
Valenzuela et al. 2022
KNOWLEDGE IS WATT: ROAD GRADIENT AND POWER OUTPUT [https://twitter.com/knowledgeiswatt/status/1667244923031257088/photo/1]