短時間インターバルトレーニングと長時間インターバルトレーニングのどちらが効果的なのか?

【FTP・LT・VO2max】【速くなるためのヒント一覧】2025年1月9日 11:05

プロサイクリストを対象とした研究によると、短時間高強度インターバルトレーニング(以下、SI)と長時間高強度インターバルトレーニング(以下、LI)を比較した結果、SIがより優れたトレーニング効果をもたらすことが示された。

 

■トレーニングプロトコル

この研究では、18名のエリートサイクリストが以下の2つのトレーニンググループに分けられ、週3回、3週間にわたりトレーニングを実施した。

 

SI(短時間インターバル)

  • 30秒全力走 - 15秒レストを13本×3セット
  • セット間の回復時間は3分

 

LI(長時間インターバル)

  • 5分全力走×4セット
  • セット間の回復時間は2分30秒

 

■結果

VO2max

  • SI: +2.6%
  • LI: +0.9%

 

LTパワー(Power@4mMol/L)

  • SI: +2.0%
  • LI: -2.8%

 

20分タイムトライアル

  • SI: +4.7%
  • LI: -1.4%

 

これらの結果から、SIはLIと比較して有意に優れたトレーニング適応を引き出すと考えられる。他方、SIは強度が高いため、十分な回復時間を確保し、オーバートレーニングを避けることが重要となる。また、初心者は強度や頻度を慎重に上げていくことが望ましい。

 

参考文献

Knowledgeiswatt [https://x.com/knowledgeiswatt/status/1841446026479087993/photo/1]