オーバートレーニングの原因と兆候の確認方法
長期間の練習やレースの中断につながってしまうリスクが高く、なるべく避けたいもののひとつに「オーバートレーニング」がある。
オーバートレーニングの原因と兆候の確認方法
■オーバートレーニングの原因の仮説
オーバートレーニングは過度な運動負荷に対して十分な休養が取らなかったことが原因で、慢性疲労に陥った状態のことを言う。原因は、自律神経不均衡・アミノ酸バランス異常・ホルモンバランス異常などさまざまな仮説が出ているが、まだ正確には解明されていない。
■回復には数ヶ月~数年を要し、再発リスクも高い
回復には軽症でも数ヶ月・重症の場合数年を要することもある。また回復の目安となる指標がないこともあり、回復期に焦って悪化や再発するケースも多いので、できるだけ避けなければいけない。
■起床時心拍数で初期兆候をチェック・POMC検査も有効
オーバートレーニングのサインは色々あるが、ロードレーサーにとって一番手軽で有効な確認方法が、起床時の心拍数のチェックだろう。起床時の心拍数は疲労度の高まりと共に増加する。起床時心拍数が急激に増加(10bpm)した場合は、オーバートレーニングの初期兆候と言えるので、過度なトレーニングは避けた方がよい。
その他、オーバートレーニングの予防には、POMS検査のような心理テストもひじょうに有効と考えられている。
参照URL
- いろいろあるよ!おおさき接骨院・http://00576776.at.webry.info/200908/article_49.html
参考文献
- 横浜市スポーツ医科学センター編・『図解 スポーツトレーニングの基礎理論』・P210~211・西東社
- 青木純一郎, 佐藤佑, 村岡功編著・『スポーツ生理学』・P88~97・市村出版