VO2maxパワー強化用・「30+30」インターバル
競技レベルが高い選手ほど、VO2maxパワーに対するLTパワー(FTP)の比率が高くなる傾向がある。そこでそのような選手がLTパワー向上を目指す場合には、VO2maxパワーに近いレベルでの練習が必要になるといわれている。またVO2maxパワーはレースで勝負がかかった局面で重要となるので、これを強化するのはレース対策としても有効だろう。今回はTRAINING4CYCLIST.COMより「VO2maxパワーを速やかに強化するのに効果的」というインターバルを紹介する。
VO2maxパワー強化用・「30+30」インターバル
■L5(VO2max)を集中的に鍛えるメニュー
このインターバルは、以前紹介した「30-30」インターバルとよく似ているが、「30-30」インターバルが「L6(無酸素運動容量)上限」といったかなりの高強度での反復能力強化に重点を置いているのに対し、「30+30」インターバルは「有酸素運動の上限であるL5(VO2max)」を集中的に鍛え、VO2maxパワー向上を目指す内容である点」が大きな違いだ。
また副次効果として、LTパワー(FTP)向上も期待できるだろう。
■VO2maxパワーを速やかに強化するのに効果的なメニュー
ジェスファー氏によるとこの練習メニューはVO2maxパワーを速やかに強化するのに効果的で、科学的な調査結果や理論的にもベストのインターバルのひとつであると述べている。
■取組時期
強化期間(ビルド・ピリオド)の中盤~終盤や、レース対策の練習時期に取り組むとよいだろう。
■事前準備
インターバルに取り組む前に5分間の全力走を行い、酸素消費量が最大になる平均パワーを調べる。このパワーを基準(VO2maxパワー)としてインターバルを行う。
■行い方
- 30秒間・VO2maxパワーの100%を維持する。
- 30秒間の回復走を挟む。
- これを12~20回繰り返す。
参照URL
- TRAINING4CYCLISTS.COM・『Killer intervals for VO2max』
http://www.training4cyclists.com/killer-intervals-for-vo2-max/
参考文献
短時間 効率的サイクリング・トレーニング(TECT) 少ない練習量でパフォーマンスを最大化するためのヒント | |
ジェスパー・ボンド・メデュス(著) 高嶋 竜太郎(訳) 形式: 電子書籍(※Kindle版) | |
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