かつて世界トップクラスのTT選手が使ったペダリングの秘訣
タイム・トライアルは、自分の限界ギリギリのパワーを出し続ける過酷な競技だ。今回は『勝つための自転車レーステクニック』を参考に、タイム・トライアルで、その昔かつての世界トップクラスの選手*がパフォーマンス向上のために実際に使っていたという「ペダリングの秘訣」を紹介する。■この記事は、旧サイトからの移行分です(2011.11.30の記事です)■
*ジェイキューズ・アンクェッティル(1950年代終わり~1960年代に活躍したプロ・ロードレーサーでありタイムトライアリスト)、ミトニク(ポーランドの機関車と呼ばれ数年間世界中の誰もがタイム・トライアルで破ることができなかった選手)などがこのペダリング方法を使っていたという
かつて世界トップクラスのTT選手が使ったペダリングの秘訣
■パフォーマンスを飛躍的に伸ばせる可能性があるスキル
『勝つための自転車レーステクニック』の著者であるボリセヴィチ氏によると「このスキルを無意識にできるレベルまで身に付けたら、パフォーマンスを飛躍的に伸ばすのは間違いない」という。
■5回に1回ずつ左右の足を交互に「休ませる」
方法はいたってシンプルだ。タイム・トライアルがスタートし、一定のスピードに達したところで、いつも通りに右足と左足を交互に4回踏んだ後、5回目に右足を「休ませる(=力を入れずに1回転させる)」。次に力を入れて左右交互に4回踏んだ後、5回目に左足を「休ませる」。これをゴールするまで繰り返す。 要は5回に1回ずつ左右の足を交互に「休ませる」ということだ。それでも走行速度は落ちないという。
■具体的なペダリング方法
1回目:右足・・・踏む
2回目:左足・・・踏む
3回目:右足・・・踏む
4回目:左足・・・踏む
5回目:右足・・・休ませる
1回目:左足・・・踏む
2回目:右足・・・踏む
3回目:左足・・・踏む
4回目:右足・・・踏む
5回目:左足・・・休ませる
■定期的に休ませることで足の筋肉への血流をよくする
激しくペダリングをしている間は、筋肉の収縮が血液の流れを抑制し、結果として筋肉に届く栄養や酸素量が減少する。しかし、この方法で走行中に定期的に休みを入れれば、足の筋肉が回復するのに必要な血液がより多量に供給されるので、両脚の活力を維持できるという理屈だ。
■はたからは、まずわからない
かなり昔とはいえ、当時世界で最高の選手の何人かがこのトレーニングを積んだという。なおこの方法でペダリングしても、はたからはまずわからない。
参考文献
- E・ボリセヴィチ著・『勝つための自転車レーステクニック』・P194~196・並木書房