ケイデンス (初心者)【CTB】
ケイデンス
自転車のエコノミーを左右するのは「人とバイクの一体感」です。この2つがうまくかみ合っているかどうかが、エコノミーに優れたケイデンスを選ぶ際の重要な決定要因になります。たとえば、クランクアームが短いと高いケイデで回しやすくなり、サドル位置が高いとケイデンスは低くなります。
ケイデンスによって、レース時の体感や走行効率が変わります。ケイデンスが低いと膝や筋肉にストレスがかかり、大きな筋力が必要になります。ケイデンスが高いと代謝を上げなくてはならなくなり、呼吸が激しくなります。つまり高ケイデンスでは筋肉の疲労はあまり感じませんが、少なくとも動作に慣れるまでは多くのエネルギーが必要になるかも知れません。
一流選手の多くは、90~100rpmのケイデンスで走行します。この数値は、最近の研究の多くでも裏付けられています。ケイデンスの研究は、古くは1913年にまでさかのぼることができますが、「もっともエコノミーに優れる」とされた値には33~110rpmとかなりの幅がありました。しかし、最近のより高度な研究では、「一流選手が自ら選択した場合、ケイデンスが高い方がよい」ということが示唆されています。
結論としては、平坦コースでのケイデンスは90~100rpmがベストといえそうです。自分のいつものケイデンスがこれより低ければ、最初の1年目はケイデンスを上げる練習を重点的に行い、エコノミーを向上させましょう。上り坂の時は60rpmにし、スプリントの時は120rpmまで上げる練習をしましょう。
※この記事は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の立ち読み版のランダム掲載分です。
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