短時間しか練習できない人が練習効率を上げるためのヒント「時間効率がわるい練習は行わない」
ロード・レースのパフォーマンスには「練習時間をどれだけ確保できるか」が大きく影響するといわれている。短時間しか練習できなくてもロード・レースで上位に食い込みたいと思うのであれば、いかに練習効率を上げるかが重要になる。
時間効率がわるい練習は行わない
■時間効率がわるい練習の例
そのためには、時間効率がわるい練習は行わないという考え方がある。『Time Effective Cycling Training』では、その代表例として以下の3つを挙げている。
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回復走
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LSD
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(低強度での)グループ・ライド(付き合いでの走行)
これらの低強度の運動は、短時間(例:1週間で5~6時間)しか練習できない場合にわざわざ時間を割いて行ってもパフォーマンスの向上はほとんど期待できないだろう。
■時間効率のよい短時間・高強度のインターバルに取り組む
そこに時間を費やすよりも、より練習効果が高いL4~L5付近といった比較的「短時間・高強度」のインターバルに時間を割いたほうが、「練習の時間効率」はよくなる可能性が高い。
■練習量のハンデを質で補う
本来、ロード・レースのパフォーマンスは練習時間や距離といった「練習量」との相関関係が高いことが知られている。短時間しか練習できないということは、「練習量」で相当ハンデがあることには間違いないのだが、「練習の質」を上げることでそのハンデを少しでも埋めることができるだろう。
参考文献
- Jesper Bondo Medhus, MD・『Time Effective Cycling Training』・P12~13・e-book