レース中に集中力を保つためのコツ
長いロード・レースの途中には、集中力が切れてしまうことがあるかも知れない。今回は『Cycling FAST』を参考に、レース中に集中力を保つためのコツを紹介する。
レース中に集中力を保つためのコツ
■セルフ・アセスメント(自己評価)をする
集中力を保つのに有効な方法のひとつに「いま自分は何をしているのだろう」と自分に問いかける方法がある。
「前走者の危なっかしいハンドリング」「集団内でのポジション争い」「長い上りの苦しさ」などによって集中力が切れてしまうと、無意識のうちに「効率の悪い走り方」や「落者リスクが高い走り方」をしてしまう場合があるかも知れない。 しかし「いま自分が何をしているのか」を自分に問いかけ、セルフ・アセスメントをすることで、そのような自分の状態に気付き、修正することができるだろう。
■セルフ・アセスメントのその他のポイント
またレース中に、次のようなポイントについて、セルフ・アセスメントをするのも有効だろう。
- 前走者のリア・ホイールと自分のフロント・ホイールが重なっていないか
(無用に落車のリスクを高めていないか) - 風上側を走っていないか
(風下側を走っている選手にドラフティングのメリットを与えていないか) - 集団の後方に下がっていないか
(アタックがかかった時に反応できる位置取りができているか) - 水分や補給食を十分に摂れているか
(脱水症状やハンガーノック対策はできているか) - 無駄に重いギアを踏んでいないか
(少しでも足をフレッシュに保つためになるべく軽いギアを回しているか)
これらを普段の練習から意識しておけば、レースでも集中力が維持しやすくなるだろう。
参考文献
- Robert Panzera著・『Cycling FAST』・P149・Human Kinetics社