デキストリン補給は運動持続時間向上に効果がある

【サプリ・食事・補給】2011年9月7日 14:54

自然界には、200種類もの単糖があるが、ブドウ糖は中枢神経の唯一のエネルギー源で、その血中濃度(血糖値)が下がると、直接パフォーマンスの低下につながる。よってレース中はなるべく血糖値を安定させることが重要になるが、この時に理想的なのが、デキストリンといわれている。

 

マルトデキストリン・ブドウ糖・砂糖・果糖

■デキストリンは消化吸収が早く血糖値の変動が少ない

デキストリンはでんぷんを科学的に分解したもので、消化吸収が早い割には血糖値の変動が少ないという特徴がある。科学実験でもデキストリン摂取により運動持続時間の向上が確かめられている。

■マルトデキストリン

デキストリンで入手しやすいのが、マルトデキストリンでAmazonや楽天(商品名:粉飴)でかんたんに買える。これを使えば格安のエネルギードリンクを自分で作ることができる。

■ぶどう糖・砂糖・果糖の注意点

ぶどう糖や砂糖は、直接摂取すると血糖値の急上昇と急低下の原因となるので、タイミング次第ではパフォーマンスが低下してしまうリスクがある。果糖は血糖値の急上昇や急低下にもたらさないので、その点は安心だが吸収がぶどう糖の約3倍遅い点や、日常的に多量にとると、血中の中性脂肪が増加するのでその点は注意が必要となる。

 

マルトデキストリンのカロリー計算シート

バーサーカー・マルトデキストリン2㎏を利用した場合に、何匙入れたら何kcalになり単価が何円になるかがわかるExcelシートを作成したので、ご参照されたい(パワージェルや薄皮つぶあんとの同カロリーでのコスト比較表もあります)。

■マルトデキストリンのカロリー計算シート(Excel)→リンク

 

参考情報

参考文献

  • 青木純一郎, 佐藤佑, 村岡功編著・『スポーツ生理学』・P67~68・市村出版