運動前のカフェイン摂取の効果や注意点
運動を行う前にカフェインを摂取すると、その後数時間にわたって有酸素運動時における筋肉での糖質に対する脂肪の利用割合が増加する。その結果、筋グリコーゲンの使用量を節約できるので、持久力がわずかながら増強される効果が期待できるといわれている。
運動前のカフェイン摂取の効果や注意点
■カフェイン摂取の量とタイミング
この効果は体重60㎏程度の人でコーヒー2・3杯相当(300mg程)で現れるといわれている。飲むタイミングとしてはレースの30分~1時間前が望ましい。
■カフェインのその他効果
カフェインにはその他効果として、以下のようなものも知られているので、うまく使えばレースでの好パフォーマンスが期待できる。
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運動時の疲労感を減少させやる気を高める
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筋肉の収縮効率を高める
また高強度の練習でしっかり追い込みたい時や、ロング練の後半でたれてきた時に最後もう一頑張りしてしっかり負荷をかけたい時にも有効だろう。
■カフェイン摂取時の注意点
注意点としては、以下のようなものがあるので、状況に応じてうまく使い分けたい。
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カフェインには利尿作用があるので、水分補給が重要になるレースでは不利に働く可能性がある
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常習的に摂取していると効果が薄くなる
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大量に摂取すると副作用や中毒症状を起こす可能性がある
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効果には個人差がある
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脂肪燃焼効果については、空腹時に大量に摂取する必要があるとの情報もある
参照URL
- JogNote:http://www.jognote.com/column/food/090612.html
- 肉体改造Diet研究所:http://www.know-dt.com/DietARC/abdiet3/070_coffee.html
- CYCLINGTIME.COM・『コーヒーの真実』・http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=19109
参考文献
- 杉晴夫編著・『やさしい運動生理学』105, 106頁・南江堂