高強度への耐性を高めるクレアチン・ローディング
人体には約120gのクレアチンが貯蔵されているが、その水準を人為的に上げパフォーマンスアップを図る方法がクレアチン・ローディングだ。■この記事は、旧サイトからの移行分です(2011.09.30の記事です)■
高強度への耐性を高めるクレアチン・ローディング
■クレアチン・ローディングの効果
クレアチンローディングの効果には、以下のようなものがある。
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瞬発系の動きの持続時間が長くなる
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筋肉量が増える
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高強度の運動時の筋肉疲労が軽減される
■クレアチン・ローディングの方法
簡単なのは、クレアチンのサプリメントを1日5g・1ヶ月連続で服用する(水または果汁100%ジュースと飲む)という方法だ。より細かく行う場合は、以下の手順に準じる。
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レースの3週間前からスタートし、最初の5~6日間はローディング期間として1日に5gを4回(毎食後3回とトレーニング後1回)摂取する。
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その後、レース前日まで2週間はメンテナンス期間として1日5gをトレーニング直後に摂取する。
これによりローディング期間に30%増えたクレアチン貯蔵量をレース当日まで維持できるとされる。
■クレアチン・ローディングのさいの注意点
この際以下3点に注意する必要がある。
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水分補給をこまめに行い、水分量を多めに摂る
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練習時のアップとダウンを入念に行う
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カリウム・カルシウム・マグネシウムなどミネラル豊富な食事をしっかり摂る
■体重が増加するので、ヒルクライムには不向き
その他クレアチンの摂取により疲労回復が早くなりより追い込んだ練習ができるといった効果も期待できるが、体重増加するといったマイナス面があるので、ヒルクライム系のレース前には行わない方がよいだろう(平坦・短距離のクリテやロードレースの方が、適合性が高い)。
参照URL
- Walking-Style.com
http://219.166.178.200/academy/qanda/2006/1020.php
参考文献
- ショーン・ケリー監修・『ザ ロードバイク レーシング』・P62・㈱スタジオ タック クリエイティブ