レース前夜は繊維質の食べ物を避ける
レース直前の食事で、肉などを含めて食べ過ぎていまひとつ調子がよくなかったという経験をしたことがないだろうか。腸をフィルターとして考えると、レース前にはフィルターを詰まらせるものを極力取らない方がよいという指摘がある。■この記事は、旧サイトからの移行分です(2011.10.13の記事です)■
レース前の食事の注意点
■繊維質の少ない食べ物を選ぶ
具体的には、レース前の36~48時間でカーボローディングする際は、繊維質の少ない食べ物を選び、白米やミルク・シェークやチョコレートなどエネルギー源の多い食べ物を摂るようにする。こうすることで腸内の残留物を極力少なくしながら、肝臓と筋肉にグリコーゲンを多く蓄えられる。
■グリコーゲンローディングはレースの12時間前に完了させる
またグリコーゲンローディングは、レースの12時間前には完了しているのが理想であり、その場合は朝食はそれほど大量に食べる必要はない。ただし、水分についてはレース開始15分前以内にスポーツドリンクを500ml程度飲んでおくと脱水症状を防ぐのに有効だといわれている。
■個人差がある
注意点としては、消化吸収機能には、個人差が大きく万人にかならず適した方法はないということだ(レース直前にステーキを食べても大丈夫という人もいる)。理論や事例を参考にしながらも、最終的には自分の体の声に耳を澄ませて最良の方法を選び出す必要がある。
参考文献
- 彦井浩孝さん, ミッチェル・アンダーソンさん・「 補給と給水の実戦的サイエンス」・『funride(発行年月不明)』・P80~81・㈱ランナーズ