ビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例とレシピ

【サプリ・食事・補給】2012年10月12日 07:00

ビート(ビーツ)は「赤カブ」とも呼ばれる根が深い赤紫色の野菜で、「スタミナ増強効果がある」との実験結果が報告されている。今回はビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例や、ロード・レーサー向けのビート・ジュースのレシピを紹介する。

 

ビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例

ビート・ジュースのスタミナ増強効果について、イギリスのエクスター大学で行われた以下のような研究事例がある。

■エクササイズ・バイクでの運動持続時間が改善

18~38歳の8人の男性を対象に、エクササイズ・バイクでのテストの前に、(1)6日連続で1日あたり500mlのビート・ジュースを摂取 (2)6日連続で1日あたり500mlのクロフサスグリのジュースをプラシーボ(偽薬)として摂取 した場合で、パフォーマンスなどに差が出るかを実験した。

この実験では、ビート・ジュースを飲んだ場合、エクササイズ・バイクでの平均の運動持続時間が11.25分間となり、プラシーボの場合に比べて92秒長くなる結果となった。

■安静時の血圧の低下と酸素摂取量の減少

またビート・ジュースを飲んだ場合は、安静時の血圧が低下し、運動中の酸素摂取量が減少した。

■酸素利用効率が高まった可能性

ビート・ジュースのスタミナ増強効果の詳細なメカニズムは不明であるものの、「ビート・ジュースに含まれる硝酸塩が体内で酸化窒素に変化することが、酸素の利用効率を高めるのではないか」と考えられている。

 

ビート・ジュース

■材料

  • ビート3株(サイズ:中)
  • リンゴ1個
  • 人参4本(サイズ:中)

■1食あたりの熱量・栄養

  • 熱量:151kcal
  • 脂肪:1g
  • ナトリウム:146mg
  • 炭水化物:36g
  • 食物繊維:1g
  • タンパク質:4g

■作り方

  1. 材料をジューサーで砕きやすい大きさに切る。
  2. カット済みの材料をジューサーにかける。

■注意点など

  • 苦みや取り除いて飲みやすくし、食物繊維を少なくして消化をよくするために、材料の皮や芯は取り除いたほうがよいだろう。
  • 好みに応じて、パイナップル・ケール(青汁の材料)・パセリ・セロリを加える。
  • 生のビートの入手が難しい場合は、ビートの缶詰や市販のビートジュース(BEET IT)を利用するのも一案だろう。

 

参照URL

参考文献

  • BIJU THOMAS&ALLEN LIM共著・『THE FEED ZONE COOKBOOK』・P112~113・velopress