ビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例とレシピ
ビート(ビーツ)は「赤カブ」とも呼ばれる根が深い赤紫色の野菜で、「スタミナ増強効果がある」との実験結果が報告されている。今回はビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例や、ロード・レーサー向けのビート・ジュースのレシピを紹介する。
ビート・ジュースのスタミナ増強効果の研究事例
ビート・ジュースのスタミナ増強効果について、イギリスのエクスター大学で行われた以下のような研究事例がある。
■エクササイズ・バイクでの運動持続時間が改善
18~38歳の8人の男性を対象に、エクササイズ・バイクでのテストの前に、(1)6日連続で1日あたり500mlのビート・ジュースを摂取 (2)6日連続で1日あたり500mlのクロフサスグリのジュースをプラシーボ(偽薬)として摂取 した場合で、パフォーマンスなどに差が出るかを実験した。
この実験では、ビート・ジュースを飲んだ場合、エクササイズ・バイクでの平均の運動持続時間が11.25分間となり、プラシーボの場合に比べて92秒長くなる結果となった。
■安静時の血圧の低下と酸素摂取量の減少
またビート・ジュースを飲んだ場合は、安静時の血圧が低下し、運動中の酸素摂取量が減少した。
■酸素利用効率が高まった可能性
ビート・ジュースのスタミナ増強効果の詳細なメカニズムは不明であるものの、「ビート・ジュースに含まれる硝酸塩が体内で酸化窒素に変化することが、酸素の利用効率を高めるのではないか」と考えられている。
ビート・ジュース
■材料
- ビート3株(サイズ:中)
- リンゴ1個
- 人参4本(サイズ:中)
■1食あたりの熱量・栄養
- 熱量:151kcal
- 脂肪:1g
- ナトリウム:146mg
- 炭水化物:36g
- 食物繊維:1g
- タンパク質:4g
■作り方
- 材料をジューサーで砕きやすい大きさに切る。
- カット済みの材料をジューサーにかける。
■注意点など
- 苦みや取り除いて飲みやすくし、食物繊維を少なくして消化をよくするために、材料の皮や芯は取り除いたほうがよいだろう。
- 好みに応じて、パイナップル・ケール(青汁の材料)・パセリ・セロリを加える。
- 生のビートの入手が難しい場合は、ビートの缶詰や市販のビートジュース(BEET IT)を利用するのも一案だろう。
参照URL
- Cyclinginform・『Beetroot juice could help boot your VO2MAX』
http://www.cycling-inform.com/nutrition/244-beetroot-juice-could-help-boot-your-vo2max-and-improve-your-sports-endurance-by-16 - アライブ!サプリメントカフェ・『赤紫の野菜ジュースでスタミナUP!』
http://www.rda.co.jp/topics/topics4337.html - ウィキペディア・『テーブルビート』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88 - YouTube・『Unlocking the power of the beetroot』
http://youtu.be/7B2p-LuMQBE - BEET IT
『Current research』
http://www.beet-it.com/research/
『アスリートからのコメント』
http://www.beetit.jp/athlete/
参考文献
- BIJU THOMAS&ALLEN LIM共著・『THE FEED ZONE COOKBOOK』・P112~113・velopress