A5:耐乳酸反復インターバル 無酸素持久力を鍛える練習(Anaerobic endurance)【CTB】

【トレーニングメニュー】【ヒルクライム・上り】【立ち読み版】2013年12月27日 15:00

無酸素持久力を鍛える練習(Anaerobic endurance)

■A5:耐乳酸反復インターバル

平坦路か勾配がゆるやかな上り、または向かい風を利用して行います。

しっかりウォーミング・アップをした後、数回ダッシュをしてから、90秒~ 2分走を4~8回繰り返します。運動強度はゾーン5c、ケイデンスは高くします。

インターバルは合計で12分以内にします。回復走の時間は直前のインターバルの2.5倍とします。たとえば、インターバルが2分の場合の回復走の時間は5分です。

このメニューでは、負荷を慎重に上げていきます。初めて行う時はインターバルの合計時間を6 分とし、毎週、最長で2分ずつ延ばしていきます。この練習は週1 回までとし、終了後に少なくとも48時間の回復時間を設けます。3本目でゾーン5c まで上がらない場合は、練習を中止します。

トレーニングを始めてから2 年が経過していない人は、この練習をしないでください。

(期:強化期2、調整期)

 

※この記事は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE CYCLIST'S TRAINING BIBLE 4TH EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』は、わかりやすく最も信頼のおける自転車トレーニング教本として名高い世界的ベストセラーの日本語版です。■

 

著者紹介

ジョー・フリールジョー・フリール

ジョー・フリールは、1980年から持久系アスリートを指導してきました。依頼者はアマチュアからプロのロードサイクリスト、マウンテンバイク選手、トライアスロン選手、デュアスロン選手、水泳選手、ランナーと多岐にわたります。米国内だけでなく海外の国内チャンピオン、世界選手権に出場するような一流選手、オリンピック選手など、世界中のアスリートが、フリールの指導を受けてきました。

本書以外にも、彼の著書には、『Cycling Past 50』、『Precision Heart Rate Training』(共著)、『The Triathlete’s Training Bible』『The Mountain Biker’s Training Bible』『Going Long: Training for Ironman-Distance Triathlons』(共著)、『The Paleo Diet for Athletes』(共著)、『Total Heart Rate Training』『Your First Triathlon』などがあります。また、フリールは運動科学の修士号を取得しています。

『Velo News』『Inside Triathlon』などの雑誌のコラムニストとしても活躍し、海外の出版物やウェブ・サイトにも特集記事を寄稿。スポーツ・トレーニングの権威として、『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『ロサンゼルス・タイムズ』などをはじめとする、大手出版社などのメディアからも頻繁にコメントを求められています。また、米国のオリンピック関連の各連盟にもアドバイスを提供しています。

フリールは、持久系のアスリートのトレーニングやレースについて、世界中でセミナーやキャンプを行い、フィットネス産業の諸企業へアドバイザーとしても活躍しています。彼は毎年、もっとも将来性の高い優れたコーチを複数名選び、一流のコーチの仲間入りができるよう、彼らの成長を見守っています。

 

訳者紹介

児島 修

1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。スポーツ、ビジネス、ITなどの分野で活躍中。訳書に『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』(OVERLANDER株式会社)、『シークレット・レース』(小学館文庫)、『マーク・カヴェンディッシュ』(未知谷)などがある。