CYCLE MODE 2011 最新型パワー・メーター情報
本日(2011.11.05)サイクルモード2011に行って参りました。これからリリース予定の新型パワー・メーターの情報の中で印象的だったものについて、主要ポイントを記載しますのでご参考ください。
<主要ポイント>
- Pioneerのペダリングモニタセンサーは、ペダル型では頭一つ抜きんでた高機能(ただし、実際にリリースされるかはまだ未決定)。市販化されれば、現在は競輪学校でしかできないようなペダリング効率の解析が可能になる。
- PowerTapの日本総代理店のトレックジャパンは、かなり思い切った値下げに踏み切る予定。Wiggleとの内外価格差が一気に縮まる可能性がある(保証期間中の故障でSaris本社と直接英語でやり取りする必要がなくなる可能性がある)。
- PowerTapのハブの軽量化・メンテナンス性・受信機のデザインは大幅に改善。
- パワーキャル(心拍数からパワーを算出)は、メディオなどの使用に割り切ればかなり低価格(2万5千円)でそこそこの精度(±5~8%)でパワトレを始める有力ツールになりえる。
参考サイト:TREK→リンク cyclowired.jp→リンク じてトレ(相談室)→リンク - ガーミンとポラールのペダル型パワー・メーターは左右のパワー・バランスを表示可能だが、ペダリング効率については当面未対応。価格は15~20万円程度。
<Pioneerのペダリングモニタセンサー>
Pioneerのパワー・メーターは市販化されるかはまだ決定されていないものの、ひときわ高機能で印象的だったので、配布資料とヒアリング情報をもとに以下に詳細を記載します。
【最大の特徴】
- パワー計測だけでなく、ペダリングの角度ごとの踏力や効率を測定できる。
【計測方法】
- 左右クランクの中央部の歪みを「歪みゲージ」で計測。
- 回転角度30度ずつ(12か所)ごとにクランクの回転方向とロス方向の力を計測。
【計測機のスペック】
- DURA7900に対応。
- 防水IPX6(耐水型:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)
- 重量:片側約30g(合計60g)
- 精度:1.3%(300W・ケイデンス90rpmで±4W)…SRM・PowerTapより高精度
参考サイト:自転車探検→リンク
【サイクルコンピューター表示画面】
- ケイデンス・両足パワーの合計・ペダリング効率・左足のペダリング・右足のペダリングが表示される。
- ペダリング効率は%表示される。
- 左右の足のそれぞれのワット数が別々に表示される。
- 左右の足のそれぞれのクランクにかかる力が、以下の3色に分けて表示される。
- 赤色:回転に寄与する(推進力になる)力
- 青色:逆回転する最も無駄な(推進力を打ち消す)力
- 白色:回転に影響しない(推進力にならない)力
【サイクルコンピューターのスペック】
- 見た目はSRMの受信機を正方形にしたような感じ(液晶は大きい)
- ハンドル前方に取り付ける方式・視線の移動が少なく見やすい場所
- 重量116g
- GPS・気圧計(斜度・標高)・温度計内蔵
- ANT+データ受信可能
- よく使うStart・Stop・Lapなどのキーはハードキーで前方に配置
- タッチパネル搭載・表示画面のカスタマイズやページ切り替えは直感的に操作可能
- 屋外でも低消費電力で視認性よく表示できるタイプの液晶(半透過タイプ液晶・2.2インチQVGA)
- 動作時間12時間
- AndoroidベースのOS
- PCとの接続はMiniUSBケーブルを使用
- 独自のクラウドにアップロードすると走行データの地図表示・グラフ表示可能
- データは、WKO+・ゴールデンチーターで読み込み可能
※以下、会場にいらっしゃった森本誠さん(乗鞍3連覇)よりヒアリング
- ペダリング効率は、足の慣性モーメントなどは考慮していない模様(純然たる踏んだ力以外も含まれている)
- 森本誠さんがモニターを見ずにいつも通りのペダリングで280Wを維持した時のペダリング効率は49%と想像以上に低かった(逆に言うとまだ伸びしろが大きいということ)
【関連ブログ】
- 行け!おやじライダーさん→リンク (2011.11.09)
- じてトレ(相談室)→リンク (2011.11.09)
- Tyousanの自転車症候群さん→リンク (2011.11.07)
- 行け!おやじライダーさん→リンク (2011.11.06)
- IT技術者ロードバイク日記さん→リンク (2011.11.06)
- こどもと一緒にロードバイクさん→リンク (2011.11.05)
- 親子で自転車のブログさん→リンク (2010.11.11)