パワー・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.4 SRM(2)SRM使用時の注意点, SRMの受信機:パワー・コントロール

【立ち読み版】2011年8月17日 11:30

SRM

■SRM使用時の注意点

■ゼロ・オフ・セット

SRMを使用する際は, パワー・メーターに負荷がかかっていない状態でのワット数を確実にゼロにするために, 毎回「ゼロ・オフ・セット(zero-offset)」か「ゼロ・ポイント(zero-point)」の操作をする必要があります。これはほんの5秒で済む作業で, 走行中でもでき, データには何の影響もありません。

■温度変化の影響がある

SRMはひずみゲージを使っているため, データは温度変化の影響を受けます。そのため, 走行中に気温が急激に変化した場合には, ワットが不正確な数値になってしまうことがあり, その際は「再ゼロ設定(re-zeroed)」の操作をする必要があります。金属製のクランクは気温の変化によりサイズが変わるので, クランクが外気温と同じ温度の時に「ゼロ・オフ・セット」を行う必要があります。

■出発の10~15分前に自転車を外に出しておく方法

ですから, 気温が21℃の家の中から, 4~10℃の寒い屋外に出る時には問題となります。こういった場合は, トレーニングに出る10~15分前に, 自転車を屋外に出しておくのがよいかと思います。そうすれば, 金属製のクランクとひずみゲージは同じ温度になり, 調整できるようになります。

■SRMの受信機:パワー・コントロール

■もっともデザインが優れたデバイス1つ

SRMの受信機は, 現在市場に出ている製品の中で, もっともデザインが優れたデバイスの1つで, これは, 20 年以上に及ぶ開発努力のたまものといえるでしょう。

■インターバル記録時の操作性がよい

SRM はインターバルを自分でセットできるので, 記録するデータ量が増えるかと思いますが, 走行中にインターバルを記録する際の操作性がたいへんよいのも特徴です(インターバルを開始<もしくは停止>する際は, パワー・コントロールの「セット」ボタンを押すだけです。すると「タイム・スタンプ<時刻印>」がデータに記録されます。これによって, データをパソコンにダウンロードした時に, どこでインターバルをスタートしストップしたかを簡単に確認できます)。

■見やすく落車のダメージが少ない取り付け位置

SRM のハンドルバーのマウント(取り付け台)は, もっとも安心感のある造りになっています。画面がハンドルバーと同じ高さでそのすぐ前にあるので, 見やすく邪魔になりません。この位置であれば, 落車した時でもダメージは最小限で済みます。また走行中でも簡単にその日のデータを呼び出せるので「いつ帰路につけばよいか」,「もう一本峠を上ってから帰るか」を判断する際に, 参考にできます。

 

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