サイクリスト・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.4 一流選手の資質
一流選手の資質
優れた選手やコーチは、最高のパフォーマンスを目指して、次の2つの問いへの答えをいつも探しています。
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科学の研究成果から何が得られるか?
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一流選手はどのようなトレーニングを行っているか?
どのようなトレーニング方法に効果があり、効果がないかという点については、トップアスリートが科学の先を行っていることは珍しくありません(残念ながら、ときには不正な薬物利用もありますが)。スポーツ科学も、アスリートが主張する効果的なトレーニングに科学的な関心を寄せます。優れたパフォーマンスの要因には、技術や生まれつきの能力、ハードトレーニングなど様々なものが挙げられます。これらのそれぞれが、何パーセントずつ、どうパフォーマンスに影響しているかをはっきりと導き出すことはできませんが、一流選手に共通する特性があることも事実です。
■優れた選手は、長期にわたる一貫した厳しいトレーニングを自らに課している
もっとも顕著な特性は、練習熱心であるという点です。優れたアスリートは、気まぐれにではなく、長期にわたる一貫した厳しいトレーニングを自らに課しているのです。
※この記事は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE CYCLIST'S TRAINING BIBLE 4TH EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』は、わかりやすく最も信頼のおける自転車トレーニング教本として名高い世界的ベストセラーの日本語版です。■
著者紹介
ジョー・フリール
ジョー・フリールは、1980年から持久系アスリートを指導してきました。依頼者はアマチュアからプロのロードサイクリスト、マウンテンバイク選手、トライアスロン選手、デュアスロン選手、水泳選手、ランナーと多岐にわたります。米国内だけでなく海外の国内チャンピオン、世界選手権に出場するような一流選手、オリンピック選手など、世界中のアスリートが、フリールの指導を受けてきました。
本書以外にも、彼の著書には、『Cycling Past 50』、『Precision Heart Rate Training』(共著)、『The Triathlete’s Training Bible』『The Mountain Biker’s Training Bible』『Going Long: Training for Ironman-Distance Triathlons』(共著)、『The Paleo Diet for Athletes』(共著)、『Total Heart Rate Training』『Your First Triathlon』などがあります。また、フリールは運動科学の修士号を取得しています。
『Velo News』『Inside Triathlon』などの雑誌のコラムニストとしても活躍し、海外の出版物やウェブ・サイトにも特集記事を寄稿。スポーツ・トレーニングの権威として、『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『ロサンゼルス・タイムズ』などをはじめとする、大手出版社などのメディアからも頻繁にコメントを求められています。また、米国のオリンピック関連の各連盟にもアドバイスを提供しています。
フリールは、持久系のアスリートのトレーニングやレースについて、世界中でセミナーやキャンプを行い、フィットネス産業の諸企業へアドバイザーとしても活躍しています。彼は毎年、もっとも将来性の高い優れたコーチを複数名選び、一流のコーチの仲間入りができるよう、彼らの成長を見守っています。
訳者紹介
児島 修
1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。スポーツ、ビジネス、ITなどの分野で活躍中。訳書に『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』(OVERLANDER株式会社)、『シークレット・レース』(小学館文庫)、『マーク・カヴェンディッシュ』(未知谷)などがある。