サイクリスト・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.52 「トレーニング十則」 十、目標達成への意欲を持つ(2)積極的に学ぶ
「トレーニング十則」 十、目標達成への意欲を持つ(2)
■積極的に学ぶ
やる気十分の選手には、サイクリングについて積極的に学ぶ姿勢があります。
サイクリングの教本、スポーツ栄養学の本などを、できるだけ多く読みましょう。コーチ・トレーナー・選手・メカニック・大会運営者・機材の営業担当者など、独自の視点を持っている人と話をしてみましょう(ただし、人の意見を鵜呑みにはしないようにしましょう)。
アスリートとして成長するには変化が必要です。経験と見識のある他の人の言葉が、その変化のきっかけになることは少なくありません。
■トレーニングの記録をつける
トレーニングの記録をつけることも重要です。
練習メニューの詳細・感想・ストレスの兆候・レース結果とその分析・体力の変化・機材の変更など、日々起きたことを記録しましょう。レースのときに、きっとそれが役に立ちます。
多くのアスリートは、記録をつけることでトレーニングに集中しやすくなり、目標を達成しやすくなることを知っています。
※この記事は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE CYCLIST'S TRAINING BIBLE 4TH EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』は、わかりやすく最も信頼のおける自転車トレーニング教本として名高い世界的ベストセラーの日本語版です。■
著者紹介
ジョー・フリール
ジョー・フリールは、1980年から持久系アスリートを指導してきました。依頼者はアマチュアからプロのロードサイクリスト、マウンテンバイク選手、トライアスロン選手、デュアスロン選手、水泳選手、ランナーと多岐にわたります。米国内だけでなく海外の国内チャンピオン、世界選手権に出場するような一流選手、オリンピック選手など、世界中のアスリートが、フリールの指導を受けてきました。
本書以外にも、彼の著書には、『Cycling Past 50』、『Precision Heart Rate Training』(共著)、『The Triathlete’s Training Bible』『The Mountain Biker’s Training Bible』『Going Long: Training for Ironman-Distance Triathlons』(共著)、『The Paleo Diet for Athletes』(共著)、『Total Heart Rate Training』『Your First Triathlon』などがあります。また、フリールは運動科学の修士号を取得しています。
『Velo News』『Inside Triathlon』などの雑誌のコラムニストとしても活躍し、海外の出版物やウェブ・サイトにも特集記事を寄稿。スポーツ・トレーニングの権威として、『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『ロサンゼルス・タイムズ』などをはじめとする、大手出版社などのメディアからも頻繁にコメントを求められています。また、米国のオリンピック関連の各連盟にもアドバイスを提供しています。
フリールは、持久系のアスリートのトレーニングやレースについて、世界中でセミナーやキャンプを行い、フィットネス産業の諸企業へアドバイザーとしても活躍しています。彼は毎年、もっとも将来性の高い優れたコーチを複数名選び、一流のコーチの仲間入りができるよう、彼らの成長を見守っています。
訳者紹介
児島 修
1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。スポーツ、ビジネス、ITなどの分野で活躍中。訳書に『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』(OVERLANDER株式会社)、『シークレット・レース』(小学館文庫)、『マーク・カヴェンディッシュ』(未知谷)などがある。