トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.9 トレーニングにおける実践とは
トレーニングにおける実践とは
■自分自身を個別化し、より深く理解すること
理論とは、以上に説明したとおりのことです。それでは、トレーニングにおける実践とは、どういうことなのでしょうか。
トレーニングの実践とは、トレーニングにおいて自分自身を個別化し、より深く理解することです。
ここで再度パズルを例にとって考えてみましょう。
■臨機応変な意思決定が必要な理由
トレーニングにおける実践、すなわち直感と経験に基づく臨機応変な意思決定が必要なのは、次のような状況が考えられるからです。
- パズルのサイズは同じではない。大きいパズルをする人もあれば、小さいパズルをする人もいる。
- 全体図には、はっきりとわからないところもある。
- ピースのなかには、鍵となるものとそうでないものとがある。
- 作業の途中でピースが無くなったり壊れたりして、替えが必要になるときもある。
- パズルをする時間がほとんどない人もいる。
- ある期間、作業していた部分が、さらに大きな絵の一部分となっており、その全体のパズルも組み合わせなければならない。
- 作業中に、他人から下手だと言われることもある。
- 予想より時間がかかり、期待どおりに作業が進まないこともある。
- 作業する部分によっては単調でストレスが溜まることもある。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■