トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.9 トレーニングにおける実践とは

【立ち読み版】2013年2月23日 00:09

トレーニングにおける実践とは

■自分自身を個別化し、より深く理解すること

理論とは、以上に説明したとおりのことです。それでは、トレーニングにおける実践とは、どういうことなのでしょうか。

トレーニングの実践とは、トレーニングにおいて自分自身を個別化し、より深く理解することです。

ここで再度パズルを例にとって考えてみましょう。

■臨機応変な意思決定が必要な理由

トレーニングにおける実践、すなわち直感と経験に基づく臨機応変な意思決定が必要なのは、次のような状況が考えられるからです。

  • パズルのサイズは同じではない。大きいパズルをする人もあれば、小さいパズルをする人もいる。
  • 全体図には、はっきりとわからないところもある。
  • ピースのなかには、鍵となるものとそうでないものとがある。
  • 作業の途中でピースが無くなったり壊れたりして、替えが必要になるときもある。
  • パズルをする時間がほとんどない人もいる。
  • ある期間、作業していた部分が、さらに大きな絵の一部分となっており、その全体のパズルも組み合わせなければならない。
  • 作業中に、他人から下手だと言われることもある。
  • 予想より時間がかかり、期待どおりに作業が進まないこともある。
  • 作業する部分によっては単調でストレスが溜まることもある。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■