トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.22 教訓1:目標を明確にする
教訓1:目標を明確にする
■実際にきちんとした目標を持っている人はほとんどいない
多くの選手は目標を持っているつもりになっていますが、実際にきちんとした目標を持っている人はほとんどいません。目標と呼ばれるもののほとんどは、実は願望であり、よく考えもせずに決めた一大目標に対する、漠然とした希望なのです。
「速くなりたい」という言葉もよく聞きますが、これも同類です。私が選手の指導を始めるときには、まず願望を目標に変えさせますが、そのときに用いるのが、「どの程度?」「いつ?」「どこで?」「自分のためになるか?」「現実的か?」という問いかけです。そのほか、「今シーズンがうまく行くと、どうしてわかるのか?」と聞いてみても、目標をはっきりさせることができます。
もちろん、「トライアスリートとして達成したい最終的な目標とは?」とたずねて、夢について語り合うこともあります。はるか先の夢も、そのうちに目標となることもあるのです。
■自分の望みが明確にわかっていることが、成功への重要な鍵となる
人生もトライアスロンも、自分の望みを明確にわかっていることが、成功への重要な鍵となります。目標設定については、7章で詳しく説明します。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■