トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.32 「楽しい、だからこそ挑戦する」ことを忘れない
「楽しい、だからこそ挑戦する」ことを忘れない
教訓の最後に付け加えなければならないこと、それは、楽しむということです。
これは抽象的な表現かもしれませんが、選手のなかには、数字を追いかけるのに夢中で、そもそもなぜトライアスロンを始めたのかということを忘れている人もいます。つまり、自ら楽しみを取り去ってしまっているのです。
エイジグルーパーがトレーニングに費やす時間を知ると、多くのプロトライアスリートが驚きます。アマチュアには、トレーニング以前にすることが山ほどあるからです。週に50~60時間働き、子供の世話をし、サッカーの試合に連れて行ったりもします。さらに、庭仕事やボランティ活動などもしなければなりません。
その点、プロ選手は楽です。週に30~40時間トレーニングをして、その合間にときどき昼寝の時間もとります。しかし、そのプロ選手たちも言います。もし、トライアスロンが楽しくなくなったら、競技はやめて地に足のついた仕事につくだろう、と。
楽しい、だからこそ我々はトライアスロンに挑戦するのです。しかめ面をするのもほどほどにして、もっと笑顔で楽しみましょう。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■