トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.34 補足 1.1 トレーニングは安全に(2)
補足 1.1 トレーニングは安全に(2)
■ラン
ランにおいても、一般道路でトレーニングをする場合は、バイクと同様の注意が必要です。
交通量の多い道路は避けましょう。明け方や夕暮れ時はリフレクターを身につけます。日差しがドライバーの目に入るようなときは、歩行者を確認しづらくなるので、注意が必要です。
道路のどちら側を走るかは、ランナー次第です。これに関する交通法規はありません(この点はバイクと反対です。自転車は車両と同じ側のできるだけ左よりに走行しなければいけません)。私は車が向かって来るのが見えるので、車両の流れと反対に走るほうが好きです。しかし、その場合は自分が走っている道に進入してくる車に気をつけましょう。ドライバーには交差点に入るとき、ランナーが見えないこともあるのです。
もう1つ忘れてはならないのは、交通ルールを守り、安全なランニングをする人たちと走るということです。
■体に異変を感じたら、すぐに医師に相談する
また、バイク、スイム、ラン、いずれのトレーニングにおいても、体に異変を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。胸の痛み、放散痛(訳者注:病気の原因部位と離れた部位に起こる痛み。心臓の場合は、奥歯、のど、左腕、背中などの痛みや、肩こり、胸焼けなどの症状として感じることが多く、数分から10分ほど続く)、首の痛み、著しく高いあるいは不規則な心拍、関節痛、背中の痛み、筋肉や腱の違和感、血尿などが異変として考えられます。
このような場合はもちろん、練習はただちに中止します。安全で快調なシーズンを送れるよう、十分気をつけましょう。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■