トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.43 オーバートレーニングに陥る選手に共通する理由:「どうしても人に負けたくない」という気持ちが強い
オーバートレーニングに陥る選手に共通する理由:「どうしても人に負けたくない」という気持ちが強い
■自分の体の声を聞けないことが原因
我々がトレーニングで経験する失敗は、まれな例外を除き、我々が自ら招いたものです。誰にも負けたくないという気持ちが何よりも勝ってしまうのは、ひとえに自分の体の声を聞けないことが原因です。そしてそれが、オーバートレーニング、病気、怪我につながるのです。
■トレーニング日誌からわかるパフォーマンスが芳しくない原因
私は選手たちから、トレーニング日誌を見て最近のパフォーマンスが芳しくない原因を探ってほしい、と頼まれることがよくあります。そのなかで目にすることが多いのは、回復が軽視され、休養の日が2~ 3日足りていないという事例です。しかし、私は本当にオーバートレーニングになった人をほとんど見たことがありません。人は疲労により、本格的なオーバートレーニングの状態にならずに済んでいるのです。しかし、オーバートレーニングに陥る選手もまれにいます。共通する理由は、どうしても人に負けたくないという気持ちが強いことです。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■