トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.49 血液検査を受けて基準値を把握するのはどの時期が適切か?
エリート選手の多くは、準備期または基礎期の初めに血液検査を受けて基準値を把握する
■血液検査をしておけば、パフォーマンスが下降しているときには役に立つことがある
エリート選手の多くは、準備期または基礎期の初めに血液検査を受けて基準値を把握します。こうすれば、もしトレーニングが間違っていても、比較することができます。準備期、基礎期以外の期間中、トレーニングに対し通常どおりに体が応答しない場合は、再び血液検査を行います。そして、血清鉄値の低下、またはアレルギーの指標となる血清 IgE値の上昇などに有意な差がないか確認します。
エイジグループのシリアスアスリートであっても、普通はここまでの用心は必要ないでしょう。たいていは、休みをとるだけで解決します。しかし、ほかの兆候の有無に限らず血液検査をしておけば、パフォーマンスが下降しているときには役に立つこともあるでしょう。貧血症を初めとした健康問題が潜んでいる可能性もあります。貧血症は特に女性に懸念される問題です。血液検査の結果については医師に相談しましょう。しかし、問題がオーバートレーニングの場合、医師にできることはほとんどありません。とにかく休みを増やし、トレーニングを控えることです。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■