トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.50 オーバートレーニングの指標にはどのようなものがあるのか?
オーバートレーニングの指標
■血液検査の結果でさえも100%確実なオーバートレーニングの指標とは言えない
以下に「オーバートレーニングの指標」のリストを示しました。しかし、このリストも、そして血液検査の結果でさえも100%確実なオーバートレーニングの指標とは言えません。完全に健康でトップ・コンディションに仕上がっている選手であっても、異常値が出る場合もあります。オーバートレーニング対策として、絶対と言えるものはありません。オーバートレーニングを疑ったとき、それを示す確度の高い兆候を見つけなくてはならないのです。
■オーバートレーニングの指標
オーバートレーニングの状態に陥ると、体はさまざまな形で警告を発します。ある意味この反応は、体が更なるストレス量の増加を止めることで、「死」を未然に防ぐ手段と言えます。下記の問題の多くは他にも原因が考えられますが、オーバートレーニングのサインと見なせます。
■行動に表れる症状
- 無気力感
- 倦怠感
- 集中力の欠如
- 睡眠パターンの変化
- 焦燥感
- 性欲減退
- 動作のぎこちなさ
- 喉の渇きが増す
- 脱力感
- 甘いものへの欲求
■身体的症状
- パフォーマンスの低下
- 体重の変動
- 朝の心拍数の乱れ
- 筋肉痛
- リンパ腺の腫れ
- 下痢
- 怪我
- 感染症
- 無月経
- 運動時心拍数の低下
- 切り傷の治りが遅い
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■