トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.52 オーバートレーニングの第2ステージ「オーバーリーチング」とは、どのような状態か?
オーバーリーチングの状態であれば、2~3日休めば回復は可能
■第2ステージ「オーバーリーチング」
次の第2ステージは、「オーバーリーチング」です。このステージでは、度を越した高い負荷の練習が始まり、それが2週間以上続きます。強化期の強度が高まり期間が延びる、あるいは無酸素性のトレーニングが増えることも、オーバーリーチングと言えるでしょう。この時点で初めてパフォーマンスは明らかに低下します。通常こうした兆候は、レースよりも前に練習中に現れます(レースでは気持ちが高まっているので、押し通すことができるのです)。
オーバーリーチングは過負荷のステージよりも疲労が長引くように思えますが、2~3日休めば、まだ回復は可能です。問題なのは、もっときつい練習が必要だと判断してしまうことです。これが第3のステージにつながります。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■