トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.63 トライアスリートが怪我をする確率は高い?
トライアスリートが怪我をする確率は高い?
■ガラスの脚
シリアスアスリートにとって、怪我ほど嫌なものはないでしょう。体力が低下するほどひどいことにならなくても、アスリートの生活の大半は体の状態と直結しているだけに、気分が塞ぐようになるかもしれません。
なかには、故障しがちで、他人よりも怪我をすることが特に多い人もいます。ランニングの世界ではこれを「ガラスの脚」と呼びます。このような人は、ほかの人にとっては何でもないことでも故障してしまうのです。
■アイアンマンのトレーニングをしている選手が競技キャリア中に怪我をする確率は91%
悩みが深刻な人にとって、怪我は厄介なこと、というだけでは済みません。ある研究では、トライアスリートの怪我が最も多い部位は、下腿(訳者注:膝から足首まで)および足首、膝、背中、大腿、肩、であることが明らかになっています。また、そのほかの研究では、トライアスリートの怪我をする確率は競技キャリアをとおして75%であるものの、アイアンマンのトレーニングをしている選手に限るとその確率は91%にまでのぼる、ということが明らかになっています。以下に、故障しやすい選手のための怪我予防のヒントを紹介します。これを参考にすれば、病院のお世話にならなくてもよくなるかもしれません。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■