トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.66 マルチスポーツの選手が最も怪我をしやすい、特に慎重になるべき期間
マルチスポーツの選手が最も怪我をしやすい、特に慎重になるべき期間
トレーニングにおいて特に慎重になるべき期間は、非常に長い時間あるいは高い強度で行った練習やレースの後の2~ 3日間です。なぜならマルチスポーツの選手が最も怪我をしやすいのはこの期間だからです。
この期間にランの練習をするのは特にリスクが高いので、できれば芝生など柔らかい路面でゆっくりと走るのがよいでしょう。通常は、このような怪我をしやすい期間は、ランよりもスイムやバイクを行うほうがよいでしょう。ただしレース直後は短く楽なトレーニングにします。この期間は2~3日休養をとるにはよい機会です。
これと同様に、高負荷のトレーニングを2~ 3週間行った後は、ボリュームと強度を抑えたトレーニングを4~ 5日間行うとよいでしょう。循環器系やエネルギー生産システムの働きが、より多くの練習を受け入られる状態だと思うときに自制するのは、簡単なことではありません。しかし、筋骨格系はこの期間に脆弱になるのです。怪我のないように過ごすには、練習を制限することが必要です。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■