トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.76 回復促進のテクニック(2)「マッサージ」「サウナ」
回復促進のテクニック(2)「マッサージ」「サウナ」
■マッサージ
ほとんどのトライアスリートにとって、睡眠以外の回復テクニックのなかで最も効果的なのは、専門の療法士によるマッサージでしょう。レース後のマッサージでは、リンパ系・心血管系に作用する長いストロークを用います。これにより、運動で生じた老廃物を素早く除去することができます。このときに深部に効くマッサージをすると、筋肉をさらに傷つけてしまうリスクがあります。練習から36時間以上経過した後であれば、筋肉の深い部分を刺激するように、ポイントを絞って圧をかけるマッサージをしてもよいでしょう。
しかし、費用を考えるとセルフマッサージのほうがいいという選手もいるでしょう。その場合は、熱めのバスタブに浸かるかシャワーを浴びた後、20~30分間、脚の筋肉を足先から心臓に向かってマッサージします。
■サウナ
練習やレースが終わってから4~5時間後にドライ・サウナに入ると回復が速まるという選手もいます。ただし、ウェット・サウナは使用しないようにしましょう。回復にとっては、逆効果だからです。サウナ室には10分以上いないこと。そして出たらすぐに水分を補給しましょう。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■