トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.78 自分に最適な回復促進のテクニックは、試行錯誤して見つける必要がある

【立ち読み版】2013年2月23日 01:18

自分に最適な回復促進のテクニックは、試行錯誤して見つける必要がある

■回復においても人はそれぞれ違う

回復促進のテクニックをいくつか紹介しましたが、そのなかには、自分にとって効果の高いものとそうでないものとがあるはずです。また、自分と同じ練習メニュー、同じ回復方法を実践しているはずの練習パートナーが、自分とは違う速さで回復することもあるでしょう。人はそれぞれ違いますので、ある選手はほかの選手より回復が早いということもあります。選手たちは生理学的に多くの共通点を持っていますが、異なる点もまた多いのです。ですから、条件を一定にしても、応答の仕方はそれぞれ違います。自分にとって一番よい回復テクニックを、試したうえで見つけなければなりません。

■回復に影響する個人的な要因

回復に影響する個人的な要因はいくつかあります。若い選手、特に18~22歳の選手は、年長の選手よりも早く回復します。またレース経験を積んだ選手ほど、回復は早くなります。さらに、体力レベルが高いときは、低いときよりも回復が早まります。女性の方が男性よりも回復が早いことを示す研究結果もあります。そのほか、天候、食事、精神的ストレスなどによっても回復の早さは変わります。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■