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トライアスロン、デュアスロン用の自転車のセッティングにおける4つの重要課題

■自転車を自分のバイオメカニクス的な特徴に合わせて正しく調整する

バイクではレース能力は2つのことがらに集約されます。1つはサイクリストと自転車がいかにフィットしているか、もう1つはいかに力を効率的にペダルに作用させるか、ということです。フィットしない自転車に乗る、あるいは自転車のセッティングが不適切な場合、不必要にエネルギーをロスすることになります。一旦自転車を自分のバイオメカニクス的な特徴に合わせて正しく調整すれば、力を加える問題は解決し、あとは小さなペダリングスキルを微調整すればいいだけになります。

トライアスロン、デュアスロン用の自転車のセッティングでは、4つ課題があります。重要なことから順に挙げると、（1）安全である、（2）快適である、（3）エアロダイナミクスに優れている、（4）パワーが出る、ということです。これから説明するガイドラインはほとんどが安全性、エアロダイナミクス、パワーに関することです。読者一人ひとりについて、快適と感じる自転車の調整法について述べることはできませんが、バイクフィットでは細かく調整することをおすすめします。

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル（TTB）』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社（原題：『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress）の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル（CTB）』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■