トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.96 タイムトライアルバイクの推奨クランク長
タイムトライアルバイクの推奨クランク長
■クランク長の決め方
クリート位置を調整するとき、その前にするべき重要なことが1つあります。それはクランクアームの長さの確認です。一般的にタイムトライアルバイクは、ツーリングバイクやコミューターバイク(通勤用自転車)に使われるクランクよりも長くすることで改良されています。
クランクの長さは、股下の長さを基準にします。これを決めるには、裸足で立ち、股間の位置で本をしっかりと両脚ではさみ、自転車にまたがっているときと同じ格好になります。そして壁に向かい、本の上端部分の位置を壁にマークします。次にそのマークの位置から床までの長さを測ります。これがインシーム(股下)の長さです。自分の股下測定結果を基に以下の表から推奨クランク長を選びます。
■推奨クランク長
股下(cm) | クランク長(mm) |
~79 | 170.0~172.5 |
79~84 | 172.5~175.0 |
84~89 | 175.0~177.5 |
89~ | 177.5~180.0 |
各レンジの上限に近い人は、長いほうを選びます。パワー出力あるいはヒル・クライムがリミッターの選手は、クランクを長くしたほうがいいように思うかもしれませんが、クランクが長いほど膝にかかる負担が増すことを忘れないでください。過度にクランクを長くすると怪我につながります。
※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■