トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.131 日誌の記入事項 ~精神面についての情報~

【立ち読み版】2013年2月23日 02:11

日誌の記入事項 ~精神面についての情報~

■感情を無視してはいけない

ほとんどの選手はトレーニングを単に身体的な活動ととらえ、思考や感情に関してはおろそかにしています。しかしトレーニングをするうえで、感情が最も有効な判断材料となるときも少なくありません。たとえば、日誌に「今日は練習したい気分ではなかった」などと書いてあれば、意欲が減退していることがわかります。これは、オーバートレーニングの第一歩であるオーバーリーチングのサインかもしれません。感情はホルモン依存性であることも少なくありません。感情に注意を払っていれば、体の内部の働きを把握していることができます。感情を無視してはいけません。

■メンタル・スキルのトレーニングでの達成事項も日誌につける

練習は、体を鍛えるだけでなく、レースの成功に欠かせないメンタル・スキルを高めるものでなければなりません。たとえば、レース中の集中力の問題があります。注意が散漫になりペースが落ちることはないでしょうか?もしそうなら、集中力を高めるトレーニングが必要です。インターバルや閾値での練習など、レースと同じ強度で行う質の高い練習は、絶えず身体的な「チェックリスト」を確認しながら行うことで、自分の体の状態を把握するよい練習となります。自信、リラックスすること、心構え、イメージも鍛えて高めることが必要です。精神面でのトレーニングでもその日達成したことを日誌につけておきましょう。

【日誌の記入見本】

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■