ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.8 自らの可能性を最大限に引き出すには
自らの可能性を最大限に引き出すには
■たった1年間で最高レベルのサイクリストにはなれない
私はよく、「(たった)1年間のトレーニングで、最高レベルのサイクリストになりたい」という相談を受けます。しかし、そのようなことは、まず実現不可能です。自らの可能性を最大限に引き出すには、少なくとも数年間のトレーニングが必要です。
■長期的な計画の必要性
成功するには、計画が必要です。そして、計画は1年以上のスパンで作成すべきです。
オリンピックに挑むアスリートは、4年以上のトレーニング計画を立てて練習に取り組んでいます。彼らは短期・長期の目標を設定し、進捗を確認しながら日々の練習を行っています。進捗状況に応じてトレーニングや目標の調整が必要になる場合はありますが、しっかりとした計画があれば、方向性やモチベーションを維持できます。
■練習方法が不適切であれば体力は向上しない
これまでに数年間、トレーニングを続けているにもかかわらず「思うようなに成長できていない」あるいは「むしろ体力が低下している」と感じているのであれば、練習方法が不適切なために、体力が向上せず停滞していることが考えられます。
本書では、確かな裏付けのある方法論を紹介します。本書の内容に沿ってトレーニングすれば、大きな効果が見込めるでしょう。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■