ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.10 サイクリストのエンジン
サイクリストのエンジン
■体がエネルギーを使う仕組み
第1部、「サイクリストのエンジン」では、身体がエネルギーを使う仕組みを説明します。
体の主なエネルギー源は、脂質と糖質です。しかし、脂肪は体が絞れたサイクリストであっても豊富にあるため、脂肪をエネルギー源とする方が効率的です。
■脂肪を優先的に使用できる体に変えていくことの必要性
第1章では、「基礎体力を養成しながら、糖質より脂肪を優先的に使用できる体に変えていくことの必要性」について説明します。低~中程度の強度で走行する時間を多く割かなければ、この変化は生じません。
■エネルギー・システム
第2章では、ペダルに伝えるパワーを生み出す、各種エネルギー・システムについて説明します。より遠くまで、より速く走れるようになるためには、有酸素能力を高めなくてはなりません。体内の酸素を効率的に運び、使用する能力は、体力の上限にもっとも大きく影響します。
■何を食べるべきか
第3章では、体が必要とするエネルギーを満たすために「何を食べるべきか」について見ていきます。体組成を評価し、栄養についての基本的なガイドラインに沿って余分な体脂肪をそぎ落とし、必要があれば筋肉量を増やすことで、シーズンを通して適切に体重管理をしやすくなるでしょう。
「身体がどのようにエネルギーを使うか」を頭に入れておけば、ベース・ビルディングのメリットがよりはっきりと理解できるようになるでしょう。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■