ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.16 エネルギー源(2) 糖質(マッチ)と脂質(薪)
エネルギー源(2) 糖質(マッチ)と脂質(薪)
■エネルギー源は運動強度によって変化する
サイクリングで優先的に使われるエネルギー源は、運動強度によって変化します。
ゆっくりとした楽なペースでペダルを漕ぐとき、筋肉収縮をサポートするためのエネルギーは、主に脂質からつくられます。スピードが上り動作が激しくなると、高レベルの運動を維持するために、糖質が燃料として使われます。
■マッチには限りがある
たとえるなら、糖質は、身体に火を付けるマッチであり、脂質は長時間、火を燃やし続けるために用いる薪のようなものです。
身体に蓄えられるマッチ(糖質)の量には限りがあります。このため身体に糖質を上手く節約することを覚え込ませ、走行中に糖質を頻繁に補給する必要があるのです。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■