ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.18 燃料としての糖質(2) 糖質を効率よく使えるようになるための練習の価値

【立ち読み版】2013年3月20日 06:30

燃料としての糖質(2) 糖質を効率よく使えるようになるための練習の価値

■本当に必要な局面のために糖質をとっておくことができる

トレーニング内容によって、「筋肉をどう動かし、結果として糖質がどう使われるか」が大きく変わります。本書の主目的の1つは、皆さんがトレーニングによって筋肉に多くの糖質を蓄え、その糖質を効率良く使って走れるようになる方法を紹介することです。

同じ運動を少しの糖質で行えるようになれば、当然ながら、強力なエネルギー源である糖質を本当に必要な局面のためにとっておくことができます。燃料がたっぷりとあれば、必要に応じてより長く、より激しく走ることができるようになります。

身体が本当に糖質を必要とするのは、逃げの追走や、向かい風と格闘するとき、勾配のきつい坂を上るとき(あるいは、どう猛な犬に追いかけられて全力で逃げるとき)などです。

こういったことを考えると、「限られたエネルギー源である糖質を効率良く使えるようになることを目指したトレーニングには、きわめて大きな価値がある」といえるでしょう。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■