ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.27 栄養源としての糖質(2) 糖質の総カロリーに占める比率
栄養源としての糖質(2) 糖質の総カロリーに占める比率
■質のよい糖質不足の悪影響
質のよい糖質が不足すると、免疫システムが弱まり、結果として疲れやすくなり、病気や怪我もしやすくなります。
また、脳はほとんどのエネルギーを血液中のグルコースから得ています。血糖値が下がり、ハンガーノックに陥ったときに、目まいがしたり、意識を失いそうになったりするのもそのためです。
■糖質の総カロリーに占める比率
糖質から摂取するカロリーは、総カロリーの45~60パーセントにします。これは、トレーニングの時期に応じて変わります。
ベースビルディングの段階では、トレーニングの主眼を脂肪の燃焼に置くため、糖質の摂取は最低レベル(50パーセント)まで落とすこともあります。
糖質の割合は、トレーニングの強度と距離に応じて増加させる必要があります。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■