ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.32 燃料としての脂肪(5) 速く走れるようになるためには、ゆっくり走らなくてはならない
燃料としての脂肪(5) 速く走れるようになるためには、ゆっくり走らなくてはならない
■「糖質を無駄遣いしないようにすること」を体に教え込む
糖質には限りがありますが、脂肪は豊富にあるので、「できる限り脂肪を使って、糖質を節約できるようにトレーニングすること」は、合理的といえます。
今まで以上にハードに、長時間に走れるようになるためには、体に「糖質を無駄遣いしないようにすること」を教え込むことが必要です。脂肪を燃やす能力を高めるためには、中程度の強度で長時間運動をする必要があります。
■速く走れるようになるためには、ゆっくり走らなくてはならない
つまり、一見すると矛盾しているようにも思えますが、速く走れるようになるためには、ゆっくりと走らなくてはならないのです。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■