ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.37 栄養源/燃料としてのタンパク質(2) 筋肉組織の分解とタンパク質
栄養源/燃料としてのタンパク質(2) 筋肉組織の分解とタンパク質
■筋肉組織の分解とタンパク質
タンパク質は体内に蓄えることができず、エネルギー源としても適していません。前述したように、糖質が少なくなった状態で運動を長時間続けると、エネルギーを得るために筋肉組織が分解され始めます。
4時間以上の長丁場になる〝ウルトラ〟レースでは、糖質と合わせてタンパク質を摂取するとよいでしょう。長時間の運動では、どうしてもある程度体内のタンパク質が分解されてしまいます。しかし、こまめにタンパク質を補給することで、損傷を遅らせ修復を促進することができます。
■摂取カロリーの25%をタンパク質から摂取する
タンパク質が、日々の摂取カロリーの25%を占めるように心がけましょう。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■