ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.44 無酸素系のエネルギー源

【立ち読み版】2013年4月25日 06:16

無酸素系のエネルギー源

■クレアチンリン酸はごくわずかしか保存できない

無酸素系がエネルギー源にできるのは、糖質(正確には、クレアチンリン酸という物質)のみです。この物質は、筋肉内にごくわずかしか保存できません。

■8~10秒で枯渇し、再補充まで数分かかる

クレアチンリン酸はすぐにエネルギーに換えられますが、8~10秒で枯渇し、補充までに数分を要します。この物質は、短距離走や急速な加速などの、瞬発的な運動に使われます。

利用できる糖質の少なさと、脂肪の豊富さを考えれば、当然、目標は「できるだけ多くのエネルギーを有酸素系から得ること」になるべきです。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■