ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.62 タイプIの筋繊維
タイプIの筋繊維
■「有酸素」あるいは「酸化的」な筋線維
タイプIの筋繊維は、「有酸素」あるいは「酸化的」な筋繊維として知られています。つまり、この筋繊維は酸素を使用します。
具体的には、これらの筋繊維内には、筋肉収縮のためのエネルギー(ATP)に変換するための燃料として酸素が必要です。
■SO線維:疲労への抵抗力が高いが筋肉の収縮速度が遅い
タイプIの筋繊維は有酸素であるため、脂肪と糖質のどちらをも燃料にできます。ミトコンドリアが豊富で、疲労への抵抗力が高く、エネルギーの枯渇と筋肉の収縮の速度が遅いという特徴があります。
このため、タイプIの筋繊維はSO(Slow=遅い、Oxidative =酸化的)繊維と呼ばれることがあります。
※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■